心療内科について
ストレスが原因となって実際に身体の変化・症状があらわれる「心身症」の診断、治療を行う診療科とされています。厳密には1つの診療科でありますが、広い意味では精神科と区別されていないことがほとんどです。精神科を専門とする医師だけでなく、内科を専門とする医師も診療にあたることがあります。
心身症には以下のようなものがあります。多くは内科などそれぞれの診療科で治療されていますが、特にストレスの関与が明確な場合や各診療科での治療で十分に良くならない場合、心療内科や精神科に紹介されることがあります。
- ●高血圧症、起立性低血圧症
- ●気管支喘息、過換気症候群
- ●胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア、空気嚥下症
- ●神経性やせ症、過食症
- ●偏頭痛、自律神経失調症、慢性疼痛、失声、失神、けいれん、異常知覚
- ●線維筋痛症、慢性疲労症候群
- ●アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多汗症、皮膚掻痒症
- ●関節リウマチ、頸肩腕症候群、脊柱管狭窄症、腰痛症
- ●更年期障害、月経前症候群、月経異常
- ●突発性難聴、アレルギー性鼻炎、メニエール病、心因性難聴、耳鳴り
- ●口腔内灼熱症候群、舌痛症
精神科について
統合失調症、気分障害(うつ病、躁うつ病)、不安障害、認知症、睡眠障害、依存症、発達障害、摂食障害、パーソナリティ障害などのいわゆる精神障害の診断、治療にあたる診療科です。
一般的には心療内科とあまり区別されておらず、心身症も診療の対象に含まれます。
詳細につきましては<主な疾患>をご覧ください。
もの忘れ外来について
「もの忘れ」といっても年齢相応のもの、うつによるもの、認知症によるものなど原因はさまざまです。原因により治療法、対処方も異なるため、早期に適切な診断を受けることが重要です。
認知症では以下のような症状がみられます。
- ●最近の出来事が思い出せない
- ●同じことを何度も聞く
- ●リモコンを見ても何かわからない、使い方がわからない
- ●お金の管理ができなくなってきた
- ●日付が分からない
- ●仕事や料理で失敗が増えた
- ●財布や通帳を盗られたという
- ●家の中に誰かがいるという
- ●実在しない人物や動物が見えるという
- ●日中うとうとする
もの忘れ以外であっても、「認知症かな」と心配になる症状があれば、早めにご相談ください。
訪問診療について
さまざまなこころの問題や認知症などで通院することが困難な方に対しまして、ご自宅や入所されている施設に医師が伺う訪問診療も行っております。まずはお電話でご相談ください。